野村HDがリーマン欧州・中東部門を2円で買収した、その真意が今のところわからん

先だってのリーマン・ブラザーズの破綻以来、アメリカでは何かと金融界隈の再編が進んでいるようで。

第2位のリーマンと噂されたAIGへの公的資金注入。
米国政府は金融安定化法案の協議へ。
野村HDのリーマン各事業部買収.etc…

金融機関に対して大幅に国が関与していく事例は、アメリカでは初めてでしょうね。自由市場・自由経済の旗を振っているアメリカとしては、相当の反発もあるようです。ただ目先この経済状況の進展を考えるなら、「金融安定化」というラベルは手に入れなきゃいけませんし、苦しいところですが介入は避けられないんじゃないかと。

さて、そんな中、今度は25日に米貯蓄貸付組合(S&L)最大手のワシントン・ミューチュアルが破綻。なんでも総資産3070億ドル(約32兆5400億円)という米国史上最大の銀行破綻なんだって。JPモルガン・チェースが銀行業務部門を19億ドル(約2000億円)で買収したそうだけど。(参考:毎日jp「米貯蓄組合:最大手が破綻 銀行部門、JPモルガンが買収」

さらには、米金融大手ワコビアが複数の金融機関との間で合併に向けた予備交渉に入ったんだとか。(参考:毎日jp「ワコビア:合併交渉に入る…シティなど3社が浮上」

何かと騒がしいですが、今後も続くでしょうねぇ。米国政府が「放っときませんから、安心してね」と言ってる間に、出来るだけ金融業界の構図を再編させとかないと、スムーズに現在の状況から脱却できませんし。

まあ、市場はリーマンの破綻以前からショックは半ば織り込み済みなんじゃないかと。常に一歩か二歩ずつ先に状況を織り込みながら株価は動いてる気がします。リーマン・ショックだと騒いでる割には、現実は株価もそれほど落ち込みが激しく続かないし。ここ5年くらいの株価変動推移で見れば、極端に株価は低くないですし。去年のサブプライムローン問題の深刻化から徐々にNY市場の株価は落ちてる程度の感じ。

ま、だからといって安心できるわけでもないけど。

ただ、よくわからないのが、野村HDのリーマン各事業部買収の件。アジア・太平洋部門を想定2億2500万ドルで買収しましたが、でも

欧州・中東部門は2円で買収。

野村は、買収対象を欧州・中東の株式と投資銀行の分野に限定し、社員約2500人の雇用継続を約束。その一方で、資産価値の低下の恐れがある不動産の買収を必要最低限に絞り、リーマンが自己資金で行った投資や取引関連の資産は引き継がなかった。この結果、買収額をタダ同然に抑えることができた。(毎日jp「米リーマン破綻:欧州・中東部門、野村の買収額2ドル」より)

人以外の資産を極力引き継がずに買収?ほぼ人だけを引き取った形になるんですかね?なんでだろ?通常はある程度システムが整った状態で買収しないとキツイはず。他の資産はどの程度手に入れた状況なんでしょうか?

今のところわかるのは、人件費の大幅増大。記事によれば、アジア・太平洋部門と併せた約5500人の人件費は数百億円規模になるわけですから。それ以上の効果を野村HDは、一体リーマンから買い取った資産のどこで見てるんでしょうかね?

まさか、欧州・中東部門とアジア・太平洋部門、足して2で割りゃ安いじゃねえか的なノリですか?

ま、この記事だけだとハッキリしませんから、今のところ野村HDがどういった意図で動いてるかもサッパリわかりません。「おっ!野村HD、見事!!」と言える様な内容であることを期待しますが。

ちなみに今さっき見たニュースによると、欧州債券部門買収をめぐる協議は合意に至らなかったそうです。(参照:ロイター「野村HDのリーマン欧州債券部門買収、合意に至らず=関係筋」


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post by ノリユキ at 15:59 | Comments/Trackbacks(0)



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