ゲートウェイ21破綻について
留学支援会社大手のゲートウェイ21が、先日1日に東京地裁へ破産申し立て、事実上倒産したことは既にみなさんご存知かと。これによって同社を利用しての留学予定者と既に海外へと渡航した人たち約2500名への返金が不可能になりそうだとか。留学費用として支払ったお金は、既に経営資金に使っちゃったんだって。
夢を手にするために一生懸命に貯めたお金がふいになっただけでなく、休日に出かける海外旅行とは違って、留学のために会社辞めた人だっているわけですからねぇ・・・酷い話だ。
名選手、名監督にあらず。
この会社の社長、元は凄腕の営業マンだったらしいですね。ただ、1プレイヤーとしては優秀でも、1経営者としてはダメだったのかもしれません。報道される限りで言えば、酷い経営内容です。
経営を「企業の拡大=成功」みたいにしか思えなかったんでしょうか。そうでなくとも、拡大路線を突き進む上で、自分がやってる事業そのもののあり方が見えなくなっちゃんたんですねかね。
この会社ってのはそもそも仲介業です。留学希望者の手続きを代わりに行なうことで、渡航費・学費と一緒に手間賃もらうことで成立する業種です。実質的な利益というのは仲介マージンだけ。だから、その仲介マージンの中で事業の維持を考えなくちゃいけない。
でも、仲介マージンの中から拡大路線によって出来た営業所が維持できないのならば、それはそもそも経営戦略が破綻しているということですから、速やかに路線を変更して縮小均衡へと持っていくべきです。顧客の留学費用そのものに手をつけるのは、その場しのぎの誤魔化しでしかなく、それをやり続けて泥沼に嵌っていくのは、経営者として失格です。自分の戦略上のミスに目をふさぎ続けるのは、地獄へ1歩1歩進んでいくことと一緒です。
これが装置産業なんかの様に工場を1つ閉鎖するのに躊躇していたなら、まだわかります。多額の設備投資の中から収益が生まれていく構造ですから。
でも、この会社は仲介マージンで収益を成立させているサービス業なわけですから、営業所1つの撤退障壁なんて凄く低いはず。それなのに留学支援という“本筋”をおざなりにして、拡大した事業の維持にお金を使い続けるというのは、完全に論理が逆転しているわけです。
テレビの取材なんかでは、「9月のあの2週間を乗り切れば・・・」などと言っていましたが、経営戦略上、既に破綻しているわけなんで、9月を乗り切ってもまた直ぐに同じことの繰り返しになるって、未だに気がついてないんでしょうか?
早めに縮小均衡に方針転換していれば、顧客の渡航費用や学費が営業所の維持費に回されることは回避できたわけで、再起にかけてのチャンスを窺える状態にまで持っていける可能性は高かったんじゃないかと。
まあ、現実の経営状況は知らないんで、現時点での報道を見る限りでの憶測ですが。
しかし、コレに対してカナダ語学学校協会はかなり戦略的。
ゲートウェイ21破綻:日本人留学生160人、カナダで授業料免除 語学協、救済へ - 毎日jp(毎日新聞)
豊富なはずの観光資源を今までフルに活用でいていなかった日本では、新たに観光局が出来たみたいですが、こんな風に戦略的に臨めたらよろしいんじゃないかと。ま、これをマネしろって言うつもりじゃありませんが。
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post by ノリユキ at 14:53 | Comments/Trackbacks(0)








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