自分で自分の首を絞める金融市場

アメリカの2月の雇用統計が昨晩発表されましたが、非農業部門雇用者数が65万1000人減、失業率が8.1%と、かなり深刻な数字です。おまけにダウも12年ぶりに一時6500ドル割れ。日本も先週は日経平均が7200円を割れるなど、大荒れです。

しかしまあ、金融市場の自業自得的な側面も否めません。一体、何だったんでしょうか?あの1月の意味のない株価の上げ上げムードは。

今の景気悪化って言うのは、単にアメリカの金融不安だけが発端ではなく、自動車メーカー各社の業績悪化という実体とともに始まっています。ですから、底は深いわけで昨年9月以降から、ドカンきた経済悪化は初期動作だけでなく、今後もジワリジワリと経済に暗雲をもたらしていきます。

というのは、誰の目にも明らかでした。にもかかわらず、単なるオバマ政権期待から1月に株は値を上げる・・・これって、なんて無意味なんでしょ。いや、無意味と言うよりも、さらに金融不安を煽る結果になってます。

株にしろ投資商品は、その鞘取りを考えてトレードされる比重が物凄く高いわけです。ということは、株を買ったら買ったで終わりません。買い手は、買ってしまえば次に売る機会を待つことになります。つまり、買ってしまった買い手とは、現在の売り手だということ。これが金融市場の原理です。

ですから、1月に株価が上がってしまったと言うことは、1月のうちに株の売り手を潜在的に増やしてしまったと言うことになります。おまけに1月の株価上昇というのは、現実の経済や企業の状況を無視した上げでしたから、売り手が早めに売ってしまう要素をたくさん残していたわけです。

そこに経済の悪化が止まらないという事実を次々と突きつけられていけば、株を買ってしまった分だけ売り圧力が増していきます。つまり、逆説的な言い方をするならば、3月の株価下落を招くために、1月に株価を買っていた、という結果論がなりたつわけです。下がるべくして下がった、と言うことです。金融筋のインタビューでは、「市場はパニックに陥っている」という言い方を耳にしますが、自分で自分の首を絞めてパニクってるとしか私の目には映りません。

今、どの経営者に話を聞いても、「今後さらに大変になる」と言いますし、私もそう思います。そんな中、今の景気不安は経済構造上の問題もありますから、単に一企業の努力だけではどうにもならない面が大きい。ですから、政府にはもっと景気対策やらなんやらに注力してもらいたいところです。でもねぇ・・・未だに政治は政局だけで混乱していると言うか、一向に明るい兆しは見えてきません。たいした経済効果をもたらさないと思われる給付金もこれから支給されるようですが。

まあ私たち個人にできることと言えば、気を落とさずに着実に日々の暮らしを営んでいくことくらいかもしれません。

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post by ノリユキ at 12:41 | Comments/Trackbacks(0)



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