ビジネスライク化する振り込め詐欺
「だまされたふり作戦」逆手詐欺 : 埼玉 : 地域 : YOMIURI ONLINE(読売新聞)
最近、振り込め詐欺に騙されたふりをして逮捕に結びつけるという対策が行なわれていますが、今度はそれを逆手に取ろうとした詐欺。まあ、あえなく御用となったわけですが。
しかし、最近の振り込め詐欺はその手法が巧妙化しているだけでなく、詐欺集団がビジネスライク化しているとのこと。NHKでしたっけ?少し前に特集やってましたが、詐欺のリーダーらしき人物へのインタビューなんか聞いてると、もう詐欺というよりビジネスについて話してるって感じ。彼ら自身が、自分達のやっていることを、詐欺行為というより1つのビジネスとして捉えているような印象です。
リーダー格の人間は、格下の仲間を「社員」と呼び、マニュアルやら社員教育にも力を入れています。人材の確保にも余念が無い。
彼らによると、今のこの不況下がビジネスチャンスなんだとか。内定取り消しも含め就職難の時代、優秀な学生達が職にあぶれるわけで、そんな人材を自分らの仲間に引き入れるまたとない絶好のチャンスが今。詐欺集団のリーダーは、「他者よりも努力をし、他者よりも有能であるにもかかわらず、時代背景によって不利益な環境を被り不満を持っている人間は、頑張れば人よりも稼げるんだという環境を与えれば、やるよ。そういった将来の幹部候補生が、今はウヨウヨいる。宝の山だね」そんな風に言ってました。まさに、ベンチャー企業の社長さんや人事担当者が言いそうな台詞。
しかも、派遣切りにあって食う金も住む場所もない「出し子」予備軍も、豊富に揃ってるのが今の現状。こういった出し子予備軍にはお誘いのメールが度々来るらしく、しかもそのお誘いメールの内容も、「どう?やらない?」的なフランクなものではなく、まるで企業が求職者を扱うようなビジネス的なメールのやり取りがなされているみたい。メールだけじゃなく、お誘い電話もビジネスライク。
ただ、いくら職にあぶれていたり社会に不満があるからといって、誘いに乗って簡単に犯罪に手を染めるものなのか?という疑問が。そこを取材者が詐欺集団のリーダーに尋ねたところ、「みんな自分を正当化するんですよ。振り込め詐欺をやる正当な理由を、自分の中で作り上げる。食っていくためだとか、家族のためだとか、そんな理由をね」といった感じの答えが。完全に、人間の深層心理を捉えてます。自分の経験の中で掴んだ人間掌握術というよりも、きちんと人間心理を学んだ人の発言。いや、その両方かな。
言い方は悪いですが、発言内容だけをとってみればビジネス・パーソンとして割と優秀な人間がビジネスとして組織をつくり、詐欺をビジネスとして行い、ビジネスとして発展させようとしている感が漂っていました。一般的な中小企業でも、ここまでビジネスライクに経営活動できているところって、意外とそんなに無いし。恐らく振り込め詐欺集団は今後、振り込め詐欺だけに留まらず、様々なことに手を出していくでしょうね。犯罪だけじゃなく適法な事業にも手を広げていく可能性は大です。もし、適法な事業で幅広い利益を得るようになってしまったら、詐欺集団としての本質は仮面の奥に深く隠れてしまい、より複雑化してしまう可能性が。他企業が攻めづらいグレーゾーンをより強力に攻め、発展していく企業が今後誕生していくかもしれません。
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post by ノリユキ at 10:16 | Comments/Trackbacks(0)
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