そもそもXかYかでぶった切ってみても、経営なんて語れるわけがないだろ
だから、どうしてこの手の話はいつもこんな具合に終始するんでしょうか?
「性善説」経営 vs 「性悪説」経営。あなたの会社は?(プレジデント) - Yahoo!ニュース
この記事の内容は要するに、マグレガーのX理論Y理論を持ち出して、Y理論で経営した方が社員のモチベーションも上がるし、結構大変かもだけど結果としては成果が上がるよ、って月並みな話です。ちなみにX理論は、人間って本来怠け者だから、命令と統制をきっちりやらないとダメだよってことで、Y理論は、人間って本来自発的な行動をするもんだから、目標とかやりがいを与えると効果があるよってことです。
でさ、二元論で語ればそりゃあ単純で分かりやすいんでしょうし、聞いてる方も何となく分かった気にはなるでしょうけど、現実の経営なんてそんな単純なもんじゃないでしょ。感情論として語るんであれば、そりゃY理論で経営語った方がもっともらしいですし、X理論の立場は常に悪者として終始させたほうが、ウケもイイでしょうしね。でも、水戸黄門のドラマじゃないんだから。
実際の経営においては、Y理論が全て良いかって言ったらそうでもなくて、例えばマズローの5段階欲求説に沿って自己実現目指すってのは、組織心理学者らの実験から妥当性が低いって結果が出てるわけですし、逆にX理論みたいに外的な強制力を加えたら実効性かが上がりましたってケースも十分観測されてるわけです。言われなくとも一生懸命になれる時はあるし、サボりたいけど見つかったら怒られるから仕方なくやるかって時だってあるわけだから、そりゃそうでしょ。Xの側面もYの側面も両方あって、始めて人間なんだ。
本来モチベーションを考える時なんてのは、「内発的動機は確かに必要ですけど外的な強制力が必要な場面もありますよ、さあどうしましょ?」ってのが課題なわけです。この手の話をするときは、「XもYも両方必要なんだけど」ってのが大前提にあって、じゃあXとYのバランスはどうしましょうかとか、その両者がをどういった比重でどう有機的に結び付けていくべきでしょうかってところから入っていかなきゃ、実質的に議論をしていく効果なんてないわけです。
なのに、こういった話になると、いっつもY理論支持みたいな結論付けばっか。ハッキリ言って食傷気味です。全体を見渡して「もっと自主性を尊重してあげてください」って、そりゃ小学校の校長先生かって話しなわけで、そういったのは各論で語るべき話ですから、ケースバイケースで「ここはもう少し目標設定を・・・」とか「ここは現場で直接顧客に接する従業員で大まかな方針を決めた方が・・・」とかいう話はできても、経営全体を人括りにしてXかYかを語るべきじゃねーっての。
まあ、全体からするとまだまだX理論に偏りがある経営が目立っちゃうし、そういった部分でのデメリットがクローズアップされやすいですから、「じゃあ、Yで行こうぜぃ!」って話しになるんでしょうけどねぇ。確かにこの記事で例に挙上げてるネッツトヨタ南国なんてのはY理論重視で今のご時世に恐ろしく成果を挙げてますし、私もこの会社スゲェって思っちゃってますけど、じゃあ逆にY理論重視でボロボロになっちゃったってケースだって探せば腐るほど出てくるでしょ。私の記憶の引き出しには身近な例が結構詰まってるぞ。だから安易にこういった話に終始してちゃ、月曜夜8時のTBS時代劇を楽しむ以上の意味はないでしょうに、って思うわけです。
ってここまで書いて、ふと気がつきましたが、要するにビジネスだ経営だっていくらかしこまって見せたところで、月曜夜8時のTBS時代劇を楽しむ以上のこと書いたら誰も読まねーよってことなのかもしれませんし、「文字数制限あるから、上っ面撫でる程度でしか語れねーんだよ、バーカ」って言われたら、そうですねその通りですって言うしかありませんね。だったら書く方も結構ツライのねん。
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post by ノリユキ at 23:52 | Comments/Trackbacks(0)
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