2009/06/23(火) [ business ]
この手の問題に公正取引委員会が入ってくることってあまりないとの認識でしたが、割って入ってきたと言うことは、何かしら強制力に不当性があったのかもしれません。
asahi.com(朝日新聞社):セブンイレブンに排除命令 公取委、値引き制限「不当」 – 食と料理
約1万2千店舗を抱えるコンビニエンスストア最大手のセブン―イレブン・ジャパンの本部(東京)が、販売期限の迫った弁当などを値引きして売った加盟店に値引きをしないよう強制していたとして、公正取引委員会は22日、独占禁止法違反(不公正な取引方法)で同社に排除措置命令を出した。
デイリー品の値引きを避けたいセブンイレブン本部側と、もったいないので値引きしたい加盟店との対立構造。まあ、いつものごとく両者には言い分があるわけで。
加盟店側としては、販売期限の迫った商品を単に廃棄するのはもったいないと思うのは、当然です。仕入れたものを廃棄しても、その原価は店側の負担ですし、廃棄のお金も店側の負担。どうせ捨てるなら、値引きして売っちゃった方が良いと思うのは、おかしくない。
でも、本部からすれば、それは困る。
1つは、自社グループに大手スーパーのイトーヨーカドーがあるということ。期限間近の商品を値下するなどスーパーの販売方法と同じ手法をコンビニでやられちゃ、グループ内で競合が発生してしまう可能性が出てくるわけです。出来ればスーパーとコンビにでは商戦を別に構えたいところ。
2つ目は、ブランドやマーケティング戦略が崩れてしまう可能性への危惧。安易な値引きをすると、一時的には良くても長期的に見た場合、収益悪化を招く可能性が出てきます。スーパーの様な大型店は薄利多売が可能ですが、コンビニの様にある程度規模が限られた店では、値引きをしていく戦略って、非常に難しいわけで。コンビにってスーパーみたいにカゴ一杯にして大量買いするお店じゃないですから、客単価が相対的に低いわけですし。そんな中で、コンビニに「値引き」とか「安い」というイメージが消費者の中で定着しちゃうと、すごい厄介。安物買い目当てで来店する顧客が増えると、ジワリジワリと収益を圧迫していきます。さらには、値引き合戦に巻き込まれかねません。
ブランドの構築って、ある意味、目の前にある美味しいところに手を出すのをガマンすることで、築きあげていくわけ。やるべきこととやっちゃいけないことを区別し、それを実行し続けることで、顧客にブランドのイメージを定着させ、確たる収益に結び付けていきます。
なので、安易な値引きを懸念してしまうのは、何もセブンイレブン本部に限った話じゃなく、マーケティングをかじった程度の人でも分かる話です。
そもそもフランチャイズ加盟店は、単にセブンイレブンの流通システムを利用したいだけじゃなく、「セブンイレブン」というブランドや経営戦略に乗っかりたいという意図もあったはずで、事実は知らないけど普通はそういった値引きうんぬんの話って、加盟するときに理解してるんじゃないんですかね?個々の場当たり的な判断は、逆に失敗に帰結する可能性を秘めていると認識しておくべきじゃないかと。
もちろん、こういったことは一概には言えません。デイリー品を廃棄期限間近に値引きしたからといって、本来のコンビニの来店目的が揺らぐとは限りませんから、その影響によるマイナス効果よりも、プラス効果の方が上回ることだって考えられます。
なので、本部も加盟店も対立構造のまま値引きするしないを決定するのではなく、もっと歩み寄って精査する必要があるんじゃないかと。値引きするモデル店をいくつか設定して、その効果の具合を測定してみて、その結果から踏み出すか踏みとどまるかを決めれば良いんじゃないですかね。テスト結果が悪ければ、加盟店だって値引きをしたいとは思わないでしょうし、結果が良ければ、それは本部だって大いに喜ぶべきことです。
本来が利益共同体なんですから、もう少し別な形で歩んでみるのも手かと。
post by ノリユキ at 10:23 | Comments/Trackbacks(0)
2009/06/21(日) [ politics ]
鳩山前総務大臣の辞任によって、再び支持率低下が顕著になった麻生政権。麻生おろしが本格化との報道で華が咲いています。私の個人的な感情で言えば、報道で見る限り鳩山前大臣の心情を察すると、胸がキリキリと痛みます。鳩山前相からしてみれば、裏切られた感は残るでしょうし、まさか自分にお鉢が回ってくるとは思わなかったでしょうに。
ちょっと前に、小泉元首相が麻生さんに対して怒りを顕わにしたことがありました。郵政民営化に対して、「そもそも私は反対だった」と言った麻生さんの一連の出来事に対してです。日本郵政の「かんぽの宿」不当売却で郵政民営化の旗色が悪くなると、当時の担当大臣であった麻生さんは「ホントは反対だった」と言い「担当は私じゃなかった」的な発言をし、しかし総裁選の時には郵政民営化の立役者は俺だ的な発言をしていたわけで。これに対して、郵政民営化を本丸として進め、その改革の一角に麻生さんを据えた小泉元首相は怒っちゃったわけです。んで、さらに火に油を注いだのは、国会での質問に対し麻生さんは小泉元首相を「変人」呼ぶ始末。
世論の中では、「もう辞める小泉さんが今さら口を出すのは、ちょっとね」という論もありましたが、小泉元首相本人からすればやっぱ黙ってられないでしょ。この一連の出来事に対する麻生さんの発言は、ほぼ自己責任回避から成立しているわけで、そのために他者や他事をさげすむことにつながる発言を繰り返しているわけです。私が小泉元首相なら黙ってられません。むしろ小泉元首相は、途中から「もう辞める人間だから」と言ってよく口をつぐめたもんだと。
んで、国民から人気のある小泉元首相を敵にまわした形になった麻生政権って、さらに旗色が悪くなるわけですが、この時にそれを省みずに麻生さんを応援し続けたのが今回辞任した鳩山前総務大臣なわけです。彼からすれば、それがポリシーだったんでしょうし、かばうことも矢面に立つことも、自分の役目くらいに思ってたのかもしれません。
ところが今度は、鳩山前大臣が小泉元首相の時と同じことをされちゃったわけです。
麻生さんから日本郵政の社長の首を挿げ替える話は出ていたし、それと自分の信条に沿って、行動を進めていた。ところが党内での旗色が悪くなると、鳩山前大臣が行くところまで行っちゃった後から「ちょっと待て、引き返せ」とか言い出されたわけで。そんなことギリギリになって言われても、もう後戻りは出来ねーよってのが普通の人の心情です。
しかも、混乱を招いた張本人的な扱いを総理からされちゃったわけです、鳩山前大臣は。まあ、裏切られた感は残るわな。
これって小泉元首相の時のパターンとほとんど同じです。そして正直痛いです。痛すぎます。風見鶏と言うか自己責任回避と言うか、そういったことが根底にあってリーダーが発言を繰り返していくのって、組織としては致命傷です。
麻生さんがきちんと上に立つものとして対処していれば、鳩山前大臣の件にしても、辞任にまで問題が大きくならずに済んだはずです。当初、麻生さんと鳩山さんは同じ意見を共有していて、それに対して鳩山さんは行動を進めていったわけで、風向きがどうやら違っていそうであれば、麻生さんは「ちょっとその辺でストップ」と言えたはずです。その制止を振り切って鳩山さんが前に進むのであれば、それは彼の独自の判断であり暴走ですから、鳩山さん自身の責任問題なわけです。
でも、それをしなかった。騒ぎが続いていても、麻生さんは何もしない。指示の変更が伝えられなければ、鳩山さんは麻生さんとの意見の共有は変わっていないと判断するわけで、それに従って突き進む。と、当然の流れになってしまいます。普通、そうでしょ。会社で上司から指示があって、様相が変わっても当初の通り業務を遂行するする自分に上司が何も言わなければ、自分の行動は肯定されているもしくは容認されていると、誰だって判断するでしょ。
ところが、ギリギリのところになってから、「ちょっと待った。予定変更」とか言われちゃうんですよ。そしてその後に騒ぎを起こした張本人的なこと言われちゃうんですよ。堪えられますか?
やはり俗に言われる麻生さんの「決められない、ぶれる」というのは、組織にとって致命傷。最良のパートナーや最大のフォロワーを失うことに繋がっていきますから。そして組織そのものに不信感と不安感と言う混乱を招く。
今、この騒ぎに対して細田幹事長は党内に自制を求める様な発言をしています。立場からすれば、確かにそうすべきです。しかし、鳩山さんの次は自分かもとか思わないのかな。
ただ、勘違いして欲しくないのは、何も私は麻生さんを責めたくて言ってるわけじゃなく、麻生さんの抱える状況でリーダーの立場になると、誰でもこうなりがちになるんじゃないかと言ってます。党内での支持基盤が薄く、国民の支持率も低ければ、寄って立つところがないわけで、こういった場合には、どうしても風見鶏的なところと責任回避的な行動にならざるを得ないのが、人ですから。
逆にこうった状況下でリーダーになるのであれば、麻生さんの様なタイプではなく世渡り上手な人がリーダーシップをとったほうが、上手くいきそう。判断と行動に一貫性はなくとも、逆に状況に応じた判断と行動は人一倍早いわけですから。リーダーシップ論も組織的な環境を無視しては成立し得ないという好例かと。
post by ノリユキ at 11:33 | Comments/Trackbacks(0)
2009/06/16(火) [ economy ]
日経平均は今日、10,000円を割り込み終値は9,752.88 円。まあ、案の定と言うべきか・・・
今年に入ってからの株価の戻りはちょっと急過ぎ。100年に1度の経済不況とか言ってる割に、ホントにこのペースで戻るんならこの経済不況なんてたいしたことねーじゃん位の勢いです。
もちろん景気の底入れ期待感を織り込んでの今までの株価上昇でしょうけど、正直なところ、そんなこと言われても体感として伝わってこないのが、現実に巷で働いている人の実感です。
だから単純に株価が上がって手放しで喜んでる人ってそれほど多くないんじゃないですかね。具体性乏しく急上昇してみても、それは逆に警戒感につながっていきますから。
おまけに今日はガクンと円高進んでるわけで。なんだか再び円高基調に入ったような雰囲気醸し出してるし。わからんけど。
まあ、ロングもショートも思いっきり突っ込めない株式市場ですけど、生暖かく見守りつつ、そろそろ風呂でも入って寝酒でもひっかけるとしましょうかね。
post by ノリユキ at 23:52 | Comments/Trackbacks(0)
2009/06/13(土) [ IT・Web | business ]
ここ最近、Webサービスが変な意味で色々と話題になってますが。
SNSの収益がガクッと落ちててmixiとか広告枠ガラガラっぽいだとか、ゆびとまが突然運営停止しちゃって会員が放置され放題だとか。サイバーエージェントならアメブロPV水増しだとか、男の子牧場即閉鎖だとか。
んで、こんどはAsk.jpですか。一般向けサービスは撤退ってことですね。
「Ask.jp」検索が終了 一般向けサービス撤退:ITmedia Newsより
Webサービスって利用者無料のところがほとんどで、その収益の多くは広告収入でまかなってます。なんで、この不景気なご時世って、結構大変みたいですねぇ。テレビだって、製作減ってるんでしょ?だから安上がりな若手芸人たちが重宝されてるって言うし。
んで、やっぱ必死なんですかね。ま、いつの時代もビジネスは必死でしょうけど、なんか足掻いてる部分って大きくなってくるのかも。
Webの可能性をビックマウスで語る人っているし、もちろん可能性は大いにアリアリなんでしょうけど、結局収益を広告収入に頼らざるを得ない構造って既存メディアとなんら変わらないわけで。そこんとこ、超えていかないとね・・・まあ、言うは易し行なうは難しですが。
このブログで言ったのか別のところで言ったのかは忘れましたけど、Webにぃてんナントカとかクラウドコンピューティングとかバズワード掲げるのも良いんですけど、もうちょっと収益構造にイノベーションっぽさ醸し出していかないと、表面が著しく変わってみても、今みたいなことの繰り返しなんじゃねーかと。
post by ノリユキ at 11:14 | Comments/Trackbacks(0)
2009/06/12(金) [ economy ]
昨日、日経平均は一時10,000円台に乗り、今日も寄付きが10,088.21円で始まってます。今日、10,000円台をキープして終われるかがポイントっぽいですね。
ただ、どうなんでしょ?報道でもあるとおり、株価を押し上げる材料がそれほどあってのことだとは思えません。今日はSQ日だし。短期投機筋の動きが再び活発化しだしているという噂もチラホラ聞きますしねぇ。過熱感も出てますし、こっから上値を追っかけるのもどうかと。
最近このブログ更新してなかったんで、取り急ぎ雑感でも、ってことで。
post by ノリユキ at 09:49 | Comments/Trackbacks(0)
2009/05/21(木) [ WordPress | news ]
今、WordPressを使ってビジネス系サイトを運営したいと思っている方に、オーダーメイドでテンプレートを製作しようかなと企画している最中です。えっと、とりあえず無料という形で。
最初はWordPressのビジネス用テンプレートでも作ろうかと考えてたんですが、単にそれだけじゃ面白くない気がして。
仕事がら、飲食店やらの店舗経営を見直したりしますが、結構マーケティングが雑というか全く考えていないケースって多くて、それってWebサイトの構築の面にも言えるわけで。見栄えが悪いのはイメージダウンですが、単に見栄えだけ良くても、それほど意味がないというか効果が良くないんですよねぇ。また、リアルもネットも店舗の宣伝文句1つで、効果が全く違ってきますし。
そういったことを踏まえると、なんかビジネス用のテンプレート作る以上のことしたいなと。各ショップや会社のコンセプトにあわせた形で、オーダーメイドでテンプレート作って稼動してもらった方が、良いんじゃないかと。
そこで、モニターさんでも募集するかして、とりあえず無料でやってみようかと考えたんですけど、そういった形もちょっと面白くねーな、って気がしてきてるところです。
なので、例えば格好つけてプロジェクトって形にして、やる気はあるぜぃ!って方の参加を募って、その参加者のWebサイトを経営のノウハウを活かしながらWordPressで作っていけたら面白いかな、って只今考え中。
今週中には企画にして、来週までには正式に募集しようと思ってますが、まあそれまでに運良くこの記事を読んでしまって、「Webサイト、リニューアルしたいんだけど・・・」みたいな人いたら、先取りしてご連絡いただければ、ご相談に乗らせていただきます。早いもん勝ち&やる気あるもん勝ちみたいな。一応、報酬は頂かないつもりなんで、やる数や規模にも限度ありますしね。また、私もノリで言ってますから気が変る可能性もありますし、手を挙げるなら早いうちの方がよろしいかと。
連絡は、この記事のコメント・フォームに書いて送信してください。コメントの公開を不可にしてもらいたい人は、その旨も書いておいて下さい(メールアドレス記入は必須、じゃないと返信できませんから)。私が承認しなければ、コメントは公開されませんのでご安心ください。
※参加要項は、コチラをご覧の上、お申し込みください。(2009/5/27現在)
※募集は締め切らせていただきました。(2009/5/29現在)
post by ノリユキ at 09:16 | Comments/Trackbacks(0)
2009/05/18(月) [ IT・Web | business ]
何かと話題を呼んだ「男の子牧場」。開設したと思ったら、即効でパロディーサイトが次々と登場したのにも驚きましたが、本家はあっという間の閉鎖劇だったようです。
「婚活サイト「男の子牧場」サービス停止 家畜扱い批判受け」:イザ!
遊び心と実直さ。いくらWebサービス上のこととは言え、まあビジネスの線上に乗っかってるわけですから、この2つのバランスって難しいですねぇ。遊び心がなければユーザーからは受け入れづらいところでしょうし、かといって実直さというか公正さというかお堅い部分も大切なわけで。
まあ、苦情を寄せたのがどんな層に偏ってるかにもよるんでしょうけど、やっぱこれ、「婚活」という括りが大きかったのかもね。婚活やってる女性達は真剣に取り組んでる人が多いでしょうし、家畜に見立てた男と結婚ってのも嫌でしょうしね。結婚した後までも女友達から、「アンタんところの羊、元気ぃ?」みたいに自分の旦那のこと言われたりしてね。子だくさんパパになったら「羊のくせに・・・」って言われるのはもっと嫌だな。
別に男も女も異性の品定めなんて日常的にやってることですけど、それはもっと俗というか非公式な部分でのことですから、公式っていうか表舞台にそれを持ち込むのは、やっぱお下品に感じる人も多いんでしょうね。
まあ、サイバーエージェントさんも、公式では「昨今話題になっている『草食男子』というキーワードから連想し、女性がイメージしやすいように・・・」などと言ってた様ですが、女性ユーザー向けの「男の子牧場」を作っても男性ユーザー向けの「女の子牧場」を作る予定はなかったってことは、やっぱ「女の子牧場」を作っちゃうと何かと問題が起きるんじゃねーかくらいの意識は暗にあったんじゃないかと。家畜が男ならセーフだろ、みたいな。ま、勝手な想像ですが。
いずれにせよ、多面的な価値観が広がっていると言いつつ、ある意味世論は二極化しやすい傾向にある現在、遊び心と実直さのバランスをとるのは大変だけど、逆に言ったら大切なのかもね。
post by ノリユキ at 22:26 | Comments/Trackbacks(0)
2009/05/15(金) [ business ]
CMの6割、視聴者の心に届かず…好評価トップ「白戸家」 : ニュース : エンタメ : YOMIURI ONLINE(読売新聞)
要するにアンケートとって印象や好感をもった企業を5つ挙げてもらったら、2008年4月から翌年3月までの1年間に流されたテレビCM17,765作品中、10,147作品は全く記載されなかったんだってさ。まあ、取り立てて驚くような話じゃないとは思いますが、首をかしげるのはこっちの結論付け。
同研究所の関根建男代表は「名のあるタレントやクリエイターを使えば意識に残るというわけではない。CMと販売には関連性があり、印象に残らないCMは企業に貢献せず、日本経済のロスですらある」としている。
まあ、正論って言えば正論ですけど、でも先のアンケート結果とどの程度その結論が関係あるんでしょ。
こういったアンケートを実施した場合、回答に挙がってくるのは表層的な意識というか記憶の問題であって、CM効果とどれだけ関連性があるかは全く判断できない。回答に挙がったCMって、それはたまたま直近で見たCMの可能性が高いですし、最近仲間内で話が出たCMだからというものに起因するかもしれません。しかも、そのCMが仲間内で話になったのは、その話を持ち出した友人がそのCMに出ているタレントの大ファンだったからという理由だってあるわけで。
アンケートで5つ挙げろと言われたら、とりあえず思いついた順から書いていくんでしょうが、回答者にとっては記入に漏れた6番目の「思いつき」のCMの方が本人に大きく影響を与えている可能性はあるわけで。購入や好印象につながった影響をどれだけ本人が自覚しているかは、ケースバイケースです。
例えば、私にとって「やずや」のCMなんて好印象も残しませんから、アンケートに答えてねと言われて、まずこの会社のCMなんて記入することはないでしょう、今のところ。でも、あのCMの「やずや、やずや、やずや」と3回繰り返すフレーズは、意識の割と深いところには残っていたりして、アンカーになってる可能性は大きい。となれば後々私が何らかのきっかけで健康食品の購入を検討しようとしたときに、まっさきに候補に挙がってくるのはやずやの可能性って大いにあるわけですよ。もちろん、私がなぜやずやのCMを例に挙げたかって言えば、「なんか適当な例ないかな・・・」って考えたときに、最近やずやの社長のことに触れた本を読んだ記憶があったからで。
テレビCMって、もちろん購買意欲を掻き立てたり直接的なイメージアップの目的もあるんでしょうけど、必ずしも直接的に現れてくる効果だけが大切なのではなく、静かにしかし深く浸透させていく効用というのは絶対見過ごしてはいけない。多額のCM費用を捻出し続けて、直接効果しか期待しないんだったら、もっと品の悪いCMで溢れてるはずだし。むしろ問題なのは、テレビCMがどれだけの効果を発揮しているかが、実質的な計測が難しいということかな。
まあ、統計結果を安易に解釈するケースって多々ありますけど、結論を言わなくちゃいけない方はもっともらしいこと言わなくちゃいけないんでしょうし大変ですね、ってことですかね。
post by ノリユキ at 10:30 | Comments/Trackbacks(0)
2009/05/10(日) [ business ]
だから、どうしてこの手の話はいつもこんな具合に終始するんでしょうか?
「性善説」経営 vs 「性悪説」経営。あなたの会社は?(プレジデント) – Yahoo!ニュース
この記事の内容は要するに、マグレガーのX理論Y理論を持ち出して、Y理論で経営した方が社員のモチベーションも上がるし、結構大変かもだけど結果としては成果が上がるよ、って月並みな話です。ちなみにX理論は、人間って本来怠け者だから、命令と統制をきっちりやらないとダメだよってことで、Y理論は、人間って本来自発的な行動をするもんだから、目標とかやりがいを与えると効果があるよってことです。
でさ、二元論で語ればそりゃあ単純で分かりやすいんでしょうし、聞いてる方も何となく分かった気にはなるでしょうけど、現実の経営なんてそんな単純なもんじゃないでしょ。感情論として語るんであれば、そりゃY理論で経営語った方がもっともらしいですし、X理論の立場は常に悪者として終始させたほうが、ウケもイイでしょうしね。でも、水戸黄門のドラマじゃないんだから。
実際の経営においては、Y理論が全て良いかって言ったらそうでもなくて、例えばマズローの5段階欲求説に沿って自己実現目指すってのは、組織心理学者らの実験から妥当性が低いって結果が出てるわけですし、逆にX理論みたいに外的な強制力を加えたら実効性かが上がりましたってケースも十分観測されてるわけです。言われなくとも一生懸命になれる時はあるし、サボりたいけど見つかったら怒られるから仕方なくやるかって時だってあるわけだから、そりゃそうでしょ。Xの側面もYの側面も両方あって、始めて人間なんだ。
本来モチベーションを考える時なんてのは、「内発的動機は確かに必要ですけど外的な強制力が必要な場面もありますよ、さあどうしましょ?」ってのが課題なわけです。この手の話をするときは、「XもYも両方必要なんだけど」ってのが大前提にあって、じゃあXとYのバランスはどうしましょうかとか、その両者がをどういった比重でどう有機的に結び付けていくべきでしょうかってところから入っていかなきゃ、実質的に議論をしていく効果なんてないわけです。
なのに、こういった話になると、いっつもY理論支持みたいな結論付けばっか。ハッキリ言って食傷気味です。全体を見渡して「もっと自主性を尊重してあげてください」って、そりゃ小学校の校長先生かって話しなわけで、そういったのは各論で語るべき話ですから、ケースバイケースで「ここはもう少し目標設定を・・・」とか「ここは現場で直接顧客に接する従業員で大まかな方針を決めた方が・・・」とかいう話はできても、経営全体を人括りにしてXかYかを語るべきじゃねーっての。
まあ、全体からするとまだまだX理論に偏りがある経営が目立っちゃうし、そういった部分でのデメリットがクローズアップされやすいですから、「じゃあ、Yで行こうぜぃ!」って話しになるんでしょうけどねぇ。確かにこの記事で例に挙上げてるネッツトヨタ南国なんてのはY理論重視で今のご時世に恐ろしく成果を挙げてますし、私もこの会社スゲェって思っちゃってますけど、じゃあ逆にY理論重視でボロボロになっちゃったってケースだって探せば腐るほど出てくるでしょ。私の記憶の引き出しには身近な例が結構詰まってるぞ。だから安易にこういった話に終始してちゃ、月曜夜8時のTBS時代劇を楽しむ以上の意味はないでしょうに、って思うわけです。
ってここまで書いて、ふと気がつきましたが、要するにビジネスだ経営だっていくらかしこまって見せたところで、月曜夜8時のTBS時代劇を楽しむ以上のこと書いたら誰も読まねーよってことなのかもしれませんし、「文字数制限あるから、上っ面撫でる程度でしか語れねーんだよ、バーカ」って言われたら、そうですねその通りですって言うしかありませんね。だったら書く方も結構ツライのねん。
post by ノリユキ at 23:52 | Comments/Trackbacks(0)
2009/05/08(金) [ IT・Web | business ]
ゴールデンウィークが始まるとほぼ時を同じくして病床にて退屈をもてあましていた私ですが、その間方々では色々と面白そうなことがあったようで。
その1つに、ネットで話題になってたこの記事。かなり揶揄したその内容が、読んでて結構楽しい。
アメブロのPVが界王拳並みな件 - カイ士伝 -
アメブロのアクセス解析は人だけじゃなくてRSSリーダーや検索エンジンのロボット・クローラーまでもがPVに数えられているということを、カイ士伝さんがレポートしてます。
どうやらアメブロのアクセス解析とは、人のみならずプログラムまでもが平等にその存在価値を尊重されているという次世代アナライザーの様です。要するに実際の閲覧者の人数以上にアクセスがカウントされてるってことですけどね。こういったことは他のブログサービス付属のアクセス解析でも多少なりともありそうですけど、アメブロの場合はその程度がかなり大きいようで、その水増しっぷりが結構話題になってるみたいです。RSSリーダーを1分ごとに拾いに行かせる設定にしたら、かなりのアクセス数増加が見込めるってことですからねぇ・・・
まあ、穿った言い方をすれば、こういったことに対して知識のない多くのブロガーが他のとこでブログやるよりアメブロでブログ始めちゃえば、例えそこに実体がなくともアクセスたくさん!読者いっぱい!って大喜びでしょうから、ブロガーのやる気増加、モチベーションの維持に繋がるんだぜぃっ!という慈善活動ってことにもなるんでしょうが、結局のところアメブロ自体が得しちゃう結末ですからねぇ。正直ちょっと問題アリっぽいんですけど。
例えばアメブロって沢山の芸能人ブログを抱えているわけで、しかもマンモス級のアクセス数を持つブログも多数あるわけです。そういった意味で言えばタレントさんもアメブロさんもお互いマンモスアクセス数という宣伝効果にあやかってるわけですが、でもそんなブログのPVはかなりの数で人によるものじゃないかもしれないってねぇ・・・正直萎えます。
そう言えば、タレントの上地雄輔さんがアメブロでやってるブログが世界一のアクセス数を誇るブログとしてギネス入りしましたけど、この記録も多くは生身の人間による閲覧数じゃなくてロボットの回覧数だったりするわけですかね?この辺のことは、「Future is mild:アメブロのアクセス数について」で検証してるんで見てもらえればわかりますけど、こういうのも問題なんじゃないですかね。
もちろん、アクセス解析によるPVのカウントの仕方って、別に決まりがるわけじゃありませんから、各会社がそれぞれの方針でやっても罪にはならないですし、例えばライブドアよりアメブロの方がカウントが甘いからアメブロが悪いって話にもならないですが。
ただ、こういったものにある程度の基準がないと、他者が不利益を被ったりする可能性は否定できないわけで。各ブログサービスがそれぞれPV水増し合戦に参加しちゃたら、それこそとりとめもない事態になってしまいますし、ブロガーの皆さんは実体のないPV数という幻想の海をぬか喜びしながら泳ぎ続けるという悲喜劇が繰り広げられます。それが悪いのか?って言われたら一概には言えませんけど、同様にそういった事態が問題になり得るってことも否定できないんじゃないかと。
で、最も問題なのが、広告の件かと。広告主は実体の薄いPV数並べられてそれを根拠に広告費を払ってしまう可能性はありますから、基準のないPVカウントって広告主に不利に働いてしまうわけです。もちろん商売ですから、こういったテクニックもありなんでしょうし、別にネット広告に限らず、例えばマーケティング調査にしたってサンプル数なんてその実体は結構怪しいもんで、でもそれをある程度真に受ける形でクライアントは調査会社に金払ってるわけですし、一概にここだけが悪いとかそういった話じゃありませんけどね。ただ、「切込隊長BLOG(ブログ) Lead-off man’s Blog:アメーバブログのPV数水増し話について」でも触れてますが、サイバーエージェント自身が広告代理店業を営んでるわけですから、もうちょっと気を利かせてみても宜しかろうかと。
こういうのって、あんまり野放しになり過ぎちゃってると、実際の広告効果との差異から広告主が広告打つの控えてみたりするところも出てくるでしょうし、それが次から次へと始まっちゃうと、広告収入で成立するコンテンツ業界全体が、結構難しい状況に置かれてくる可能性も、否定できないっちゃ否定できませんしね。
まあ、こういったことってテメェんとこの懐勘定だけじゃなくて、周り見渡して足並みを揃えてみるって賢さも必要なんじゃないですかね。
post by ノリユキ at 21:01 | Comments/Trackbacks(0)
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