FXが規制強化されそうな感じ。じゃあ、レバレッジはどの程度が適切なのか?

なんか、FX関係者ではこの話が波紋を呼んでるみたいです。

FX業者の規制強化へ 金融庁と証券監視委 – MSN産経ニュース

まあFX業者の財務管理体制の強化に関しては、恐らく誰も異論がないんじゃないかと。サブプライムローン問題に端を発した金融ショックで自己売買によって破綻した業者が結構いるみたいですしねぇ。自社の資産と顧客の資産がゴッチャになってる会社もあったらしく、こういったのって経営上かなり問題です。破綻した場合に被る顧客の被害が尋常じゃないですから。きちんとやってもらう必要があります。

で、問題となってるのはレバレッジの方ですかね。現在では最大600倍のレバレッジをかけることの出来る業者もあるそうで、投資家保護の観点からレバレッジの上限を設けることを金融庁は今後検討する可能性がある様です。一部報道によると、このレバレッジの上限は20~30倍程度だとか。

これ、結構波紋が広がってるみたいですねぇ。特にFX業者からすれば、高レバレッジによって小額資金からはじめられるというFXの売りを削がれるようなもんですから、今後の経営に大きく影響しそうです。さっそく、こんなアンケートとかやってますし。

FX投資家の9割は規制に反対~クルクる緊急アンケートの回答件数が1000件突破

レバレッジをかけるかけないって言うのは、金融商品としての魅力の問題で、ボラティリティや単位当たりの金額によって変わってきます。ボラが小さければ、投機的な意味において魅力がないので、レバレッジを大きくすることで商品価値を高めるわけです。まあ、リターンが大きくなる反面、損害額もレバレッジに比例して大きくなるわけで、この点が問題されてるんだと思います。

じゃあ、レバレッジの上限規制が、どの程度投資家の保護に繋がるんでしょうか?個人的には、あんまり関係ない様な気もしますが。

今、レバレッジを20~30倍にしようかという数字が挙がってる様ですが、これの根拠って恐らく株式との比較からじゃないかと。株式の信用取引はレバレッジが3倍です。100倍のレバが当たり前のFXからすれば小さいように感じますが、株式のボラは外貨取引に比べかなり大きくて、その辺を考慮すると、株式のレバ3倍はFXの30倍程度に相当するんじゃないかと言われてます。恐らくこの辺がFXのレバ上限の根拠になってくるんじゃないかと。

でも、株式がレバレッジ3倍であっても、大きな損害を被る人間は五万といますし破産する人間だって後を絶たないわけで、FXにレバレッジ上限を与えても、寿命が今までよりもいくらか伸びる程度のことはあっても、根本的に投資家保護にはならないと思いますけどね。

もちろんリスクに関してレバレッジの高低がまったく関係ないかといえばそうではありませんけど、基本的には投資家や投機家自身の資金管理能力の問題であって、きちんとした資金の運用能力のある人にとってみれば、FXのレバレッジってあんまり関係ないんじゃないかと。

通常、資金を運用する場合は、まず自分のスタイルに応じて損失額を想定します。取れるリスクのパーセンテージと絶対金額から1回のトレードに対する損失額を考え、そこから取引額を決めるわけで、その方針が決まったことで始めて自分の取引はレバレッジが何倍になっているかがわかるわけです。つまり、レバレッジが先なんじゃなくて計画が先。そうやっていくと、例えばドル円ベースのボラティリティで考えたら、日掛りなら100倍程度のレバレッジはそれほど大きなリスクにはならないと判断する人は結構いると思います。ま、ポンドだったらキツイとは思いますが。逆にマトモな計画を立てたら、400倍のレバになることなんてまずありませんから、使っている業者ではそれが可能でも、普通の人は滅多にやることはないはず。つまり、レバレッジ自体はリスク管理に対して多少の影響はあるのかもしれませんが、基本的にはリスクからの保護には直接繋がらないわけです。

ただ、問題なのは投資家保護というよりも、初心者保護という点かな。業者さんも業界関係者さんも商売ですから、「FXは簡単ですよ、儲かりますよ。小額資金からはじめられますよ~」なんて具合に、比較的いいことばっかのキャッチコピーを並べます。知識のある人なら惑わされないんでしょうけど、そうでない人達からすれば、何も分からず単なる射幸心だけで高レバレッジでやってしまうかもしれません。そういった意味で初心者保護であれば、レバレッジの上限規制は一定の意味を持つでしょうね。そう考えるとやっぱりレバレッジは、30倍程度が妥当になるのかな。

ただ、それやっちゃうとFX業界関係者は、キツイてしょうねぇ。FXの優位点を1つ失うわけですかねぇ。しかもFXって、スワップポイントとか価格の二重性なんかもありますから、逆に株と比べたら結構ややこしいと感じる人も多いはずです。レバによる効果が実質的には株式と変わらないんじゃ、顧客獲得も今後難しくなっていくでしょうねぇ。

また、金融市場の円滑さから考えたら流動性は高いほうが良いわけで、この規制が外貨取引の流動性にどれくらいの影響を与えるかはわかりませんが、参加者の数も運用資金の額も多い方が流動性が高まるわけですから、そういった点も考慮する必要はあるでしょうね。

まあ、解決策としては、どの業者も自動強制ロスカットを用意しなくちゃダメだとか、証拠金を引き上げするとか、そんな感じかな。他には、投資歴でレバレッジの上限を上げていく様にするとか、投資家の知識を計るために統一したテストを実施するかして、その知識や能力、資産背景なんかの段階に応じてレバレッジの上限を決定していくとかね。そういう風に考えていくしかないんじゃないかと。株式だって現物取引はほとんどの人が始められるのに比べて、信用取引は投資歴があまりなければ口座開設できないわけですし。

いずれにせよ、お役所さんと業者さんは自分らの立場だけを考えるんじゃなくて、ユーザーの意見も踏まえながら、社会全体の影響を考えて判断していただきたいものです。


post by ノリユキ at 14:03 | Comments/Trackbacks(0)

草彅剛を映し鏡にした立木ゆりあ

あるモノゴトに対する反応は、人それぞれです。性別や年齢、環境や経験により、その感じ方は違ってきます。もちろん、人の行為に対してそれを許容できるかどうかも、人それぞれ。人によって許容量には違いがあると思いますし、仮にそれが「Aさん > Bさん」であっても、Bさんには許容できてもAさんには許容できないというケースもあり、何が許容できて出来ないかというのは、その人の器とは別に、例えば感受性とか主義や趣向によっても違ってくるんじゃないかと。

今回話題になった草彅剛さんの事件においても同様で、許容できる人と出来ない人とに別れているようです。もちろん、どちらの感覚が正しくて、どちらの判断が間違っているということではなく、単に人には色んな受け止め方があるんだなと。これって、例えばその現場に遭遇したときに、笑って済ませられるか傷ついてしまうかという差が、許容できるできないの差になってしまうのかな、なんて思ってもしまうわけで。私の場合は、草彅さんの件は十分許容できる範囲内ですし、大々的な報道ぶりには多少の同情もあります。自分も下手すりゃ似たようなことするかもしれない・・・なんて思っちゃうし。

もちろん、同情できるからといってそれを許して良いという論には繋がりませんが。ルール違反はルール違反ですから、その部分ではきちんとするべきですし、まあするんでしょうけど。

で、面白い記事を見つけました。

レースクイーンの立木ゆりあさん 「草なぎ剛まじウケる。1人で深夜にフルチンで韓国語で叫んで歌って警察官が来たら逆ギレで暴れるとかソレ完璧キチガイでしょwww」:Birth of Blues

タレントの立木ゆりあさんの場合、草彅さんの行為が許容できなかったらしく、内容からすると批判というより非難っぽいことを書いてしまったみたい。彼女のブログでは、既にその記事は削除されており、今は代わりに、不謹慎な発言をしたことに対する謝罪の言葉の記事があり、また彼女を擁護・応援するコメントと、それに対する彼女の感謝の言葉が残っているだけです。(ちなみに私は、該当する彼女の記事が削除されてしまっていて現物を確認できませんでしたので、上記リンク先の記事で引用されている文章が現物と同一だと仮定してお話しています)

で、私がなぜこのことをこのブログで採り上げたかというと、おもしろいなーと思ったからです。で、何がおもしろいなーと思ったかというと、ここで現れている草彅剛さんと立木ゆりあさんの一連の事態が、構造上ほとんど同じだということに、ふと気がついたからです。

草彅さんは、酔っ払って記憶を失い、公衆の面前で一部の人が不快になるような行為をしてしまいました。それに対しては社会的な制裁が与えられ、本人も反省している様子です。そして、ファンや周りの人からは励ましや同情の言葉をもらい、恐らく本人もその気持ちに感謝しているんじゃないかと。
で、立木さんは、そんな草彅さんの行為が許せなかったらしく、ブログという不特定多数が閲覧できる環境、つまり公衆の面前で一部の人が不快になるような行為をしてしまいました。それに対しては、恐らく周囲人から注意は受けたんでしょうし、その記事の削除と謝罪という社会的な対応を迫られ、そしてそんな彼女に対してファンなどから励ましや同情の言葉をブログのコメントとしてもらい、その気持ちに対して本人は感謝の意をブログで述べています。

表層上は違った行為であっても、その構造は面白いように一致しています。つまり立木さんは草彅さんの一連の行為に反応して拒絶しているにもかかわらず、まるっきり同じ構造を構築してしまっているわけです。まるで彼女は彼を映し鏡にしてしまったかの様。

歴史は繰り返すとは良く言ったもんだ。人って意識するしないにかかわらず、同じ様なことを繰り返すんですねぇ・・・

結局何が言いたいかというと、まあ自分も含めて人ってみんな至らないところとか弱いところがあるわけで、そういった自分を知ることで、少しは人に優しくなれるんじゃねーかなって思いました。あ、そんな結論は小学生並みの意見ですか、そうですか。失礼しました。


post by ノリユキ at 13:42 | Comments/Trackbacks(0)

年内に景気は回復の兆しを見せるのか?

今回は何気に報道されてる度合いが小さいような気もしますが、G7がとりあえず無難さを醸し出して閉幕しました。

時事ドットコム:世界経済「年内に回復始まる」=危機再発防止へ政策協調-共同声明採択・G7閉幕

これによると、世界経済はまだ下ブレのリスクはあるものの、今のところは安定化の兆しが出てきており年内には回復の可能性があるそうです。しかし、ホントのところはどうなんでしょ?

確かにここのところ、経済指標は昨年末から年始におけるような悪化ばかりを示唆するものとは、少し違ってきてるように思います。悪予想を超えるものもありますが、予想よりも良い結果となることもしばしば見られるようになってきてますから。悪く言えば「まだぐらついてんじゃん」ってことですが、良く言えば「やや悪化が収まってきたみたい」とも言えるわけです。まあ、先進国のリーダー達は「ダメだダメだ」ばっかり言ってるわけにいきませんから、これを受けて「ポジティブに行こうぜっ!」みたいな雰囲気にしておくのは当然のことです。

そんな中で共同声明にある「経済活動は年内に回復し始める」という表現がやっぱり気になります。「景気が回復し始める」じゃなくて「経済活動が回復し始める」わけですから。何を持ってして経済活動なのかってのが問題です。まあ、この辺に前向きさの裏側にG7の慎重さが窺えるわけですが、恐らくこの表現って、景気回復のことじゃなくて設備投資等の経済活動が年末までには上向きはじめるんじゃねーかって程度のことなんだと思います。つまり、景気回復となるかは別としても、そのきっかけとなる様な兆しが年内には出てきそうだということで、逆に言ってしまえば、年内に景気回復が始まるという言及は避けたとも受け取れるわけです。

個人的には年内に景気回復を実感できることは難しいと思ってます。

例えば、株価は景気回復を示唆しているかという問題。俗に株価は景気を先取りして反映すると言われています。どのくらい先取りするかって言うと俗に半年とか10ヶ月とか。また、比べる指標や内容によっては1年以上株価が景気を先取りします。

じゃあ、実際の株価はどうなんだ?ってことですが、日経平均で言えば確かに下降していた株価は一端3月で底を打ち、上昇を始めています。ただ、実際のところは9000円で一端頭打ちで多少の戻りを見せているわけで、この壁を抜ければ上昇機運は高まるんでしょうけど、可能性としては再度戻っていくことも考えられるわけで・・・9000円抜いて9500円くらいまでは勢い良くても、そっから失速する可能性だって十分あります。ということで今は微妙な局面でしょうから、これから株価が上げつづけて行くかは何とも判断しづらい状況で、そういった意味で言えば、年内に景気回復がはじまるというのは、まだまだ疑わしい状況です。ダウなんか見ても似たような状況ですから、中国を除けばおおむね各国は似たような状況かと。

それ以外で考えても、年内の景気回復を疑問視してしまう様な問題が山積みです。自動車業界では、フォードが赤字大幅縮小を見せたものの、クライスラーとかヤバそうですし。米国政府による融資は難しそうで、昨日はクライスラーが破産法を申請するんじゃないかって報道で揺れたみたいですし(クライスラー副会長によれば、月内の申請はないみたい)。昨日はリスク回避で大きく円高に振れました。

おまけにサブプライムローンによって抱え込んだ膨大な不良債権の処理問題があります。これ、普通に考えたって年内でカタが付くとは思えないですし、直ぐに済みそうな気配も今のところなさそうです。

こんな風に考えてくと、やっぱ年内の景気回復は難しいかなって。G7の共同声明で言うところの「経済活動の回復」程度が妥当なところかと。まあ、私は昨年の6月頃にサブプライムローンの問題を甘く見積もってたという事実がありますから、私の予想なんて当てにはならなんですけどね。雑感としてはそんな感じ。


post by ノリユキ at 17:35 | Comments/Trackbacks(0)

草彅の「なぎ」が平仮名表記の報道記事が踊り続けている件について

昨日の午前中から、SMAPの草彅剛が公然わいせつの容疑で逮捕されたという報道で持ちきりです。テレビの速報で流れたときは、正直驚きましたね。テレビで「草彅容疑者が・・・」って報道されると、何だから物々しいというか、凶悪犯罪だとか巨額詐欺事件を犯したかの様なイメージを一瞬感じてしまって振り向いてしまいます。でも、聞けば酔っ払って脱いで騒いじゃったって話で、ちょっとだけ拍子抜け。報道って、怖い怖い。

しかし何よりも驚いているのは、ネットのニュースを見ると草彅の「なぎ」がほぼ平仮名表記の記事ばっかりだということですかね。しかもご丁寧に、『なぎは弓ヘンに「剪」』という注釈まで記事には付いてたりします。MACは知りませんが、Windowsじゃ「草彅」って単純には変換できないみたい。日本を代表するアイドルに対して、マイクロソフトは一体何をやっているんでしょうか?

ところで、有名人というのは大変ですねぇ。確かに法律に触れたと言えばその通りなんでしょうが、その辺の若者なら笑い話で済んでるでしょうし、大人でも普通のサラリーマンなら上司に「バカヤロー」と軽く小突かれて、これまた笑って済ませられる程度の話です。下手すりゃ武勇伝くらいにしちゃう人もいるし。でもタレントさん、ことに超有名人であれば、そうはいかない様です。公共性という文字を背中に背負ってますから。

一般のビジネス・パーソンと比べるとすれば、多分彼がやったことって、顧客の目の前で全裸になって奇声を発したのと一緒なんでしょうね。それをやっちゃったら、やっぱり一般人でも笑って済ませる話じゃなくなりますし。あー、いや、それ以上か。CM打ち切りとかありますから、大きな損害を被った企業なんかもありますからねぇ・・・

しかしまあ、他人のことは厳しく怒るのに、身内には甘いことってあります。地デジ推進のキャラクターだった彼が逮捕されてしまったので鳩山総務相は「最低の人間」などといってカンカンの様ですが、中川前財務相が国際舞台の席上でやったあのヘロヘロ会見に対しては、同じ様に怒れないみたい。さっきテレビの「とくダネ!」で小倉氏がそれを言ってて思わず笑ってしまいました。

兎にも角にも、草彅さんには反省して今後も頑張ってもらいたいものですが、それ以上にマイクロソフトさんにはいち早く「草彅」の「なぎ」が簡単に変換できる様に頑張ってもらいたいものです。


post by ノリユキ at 09:34 | Comments/Trackbacks(0)

再びバラマキ対策

さすがにちょっと、これはキツイかなぁ。

少し前、「景気対策がバラマキと呼ばれる理由」では、財政のことあんまり考えずに「消費税無料にしちゃえば?」なんて呑気に話してましたが、ちょっと今度の15兆円規模の経済対策には、正直懸念してしまいます。バラマキって呼ばれても仕方がないかな。つか、選挙対策用のバラマキでしょ。経済対策の内容が、子育て支援も雇用もエコも景気刺激も金融対策も、全部やっちゃいますよって大盤振る舞い過ぎです。

組織運営で言えば、「多額のお金を多方面に注入して利用すればその組織が再生復活する」と言う考えは、もう議論する余地もなく愚策です。力は分散させるだけ効果はなくなりますから、出来るだけ集中させて取り組む必要があります。だから、こういった経済対策のとり方って、正直ホント難しい。

いやね、確かに子育て支援もエコも景気対策の一環にはなりますよ。子育て真っ最中の家庭ともう子育てが終わった家庭で比べた場合、同じ金額のお金であっても、子育て家庭の方が消費に回る可能性が高いわけですし。エコだ!エコだ!と騒いだところで、結局のところ新製品購入やら新システム導入と言った消費刺激の側面がそこにはあるわけですから。一概に、子育てやエコは福祉であって経済対策じゃねーだろ、みたいな議論には繋がりません。

でもね、セグメントを増やせば、その分だけ資源は分断します。資金も労力も分散するわけです。本当にその対策が有益な資金効率をもたらすかと考えたら、首を縦にはふれない。

経済対策の内容を見ると、なんだかんだ言いつつ結局はエンドユーザーに金がまわっていく比率が高いわけです。一応お題目が分かれていますから、この経済対策で恩恵を受けるのは子供のいる家庭や住宅購入者、高額相続税納付者などに限定されているのかなと思いがちですが、新車やエコ家電購入者やら中小企業、介護、雇用などなど・・・と、ここまで広範囲に対策が採られるのであれば、かなり広範囲にわたってお金がエンドユーザーにまわっていくことになりそうです。

でも、それなら先のバラマキ給付金と合わせて直接国民一人一人にお金を渡しちゃえば?って思うわけです。財政出動する場合、その金は官僚の天下り先であるナントカ法人に沢山お金がまわっていくわけですから、それなら迂回させないで直接消費者に渡してしまった方が良いんじゃないですかね。もちろん、そのナントカ法人が全て無用の長物ってわけじゃないでしょうけど、限りある資源を効率的に使うには、余計なところにお金がかかる事態は避けないと。

私も企業の建て直しに参加するときは、資金が注入される前に必ず財務状況を確認して、ムダを処理するように努めます。経営の上手くない会社って、かなりの確率で無駄なところに経費をかけてたりしますから。そして、削減だけじゃなく使い道も分散させずに集中させます。資金効率を最大化していくにはそうするのが常套手段ですから。もちろん、軋轢は生じます。でも、そうやらないとせっかくの限られた資金が非効率にしか運用できなくて、結果的に企業再生が上手くいかなくなります。集中と削減が、資金投入の際には大切になってくるわけです。

だから、そういった意味も含めて考えてみても、色んなセグメントに手を出しすぎちゃ、逆に問題解決の本質からは遠のいてしまうわけです。

しかも、大盤振る舞いして15兆円使って、その財源が赤字国債に頼るって・・・いずれお鉢は私たちに回ってくるわけですから。税収が減る可能性がある中、赤字国債が増えると、その比率が逆転するかもなんて言われてるのに、借金増やして支出も増やして、じゃあリターンがどのくらいになるのか見込んでるんでしょうか?どこで何を使って、どこは抑えるかってことをハッキリさせて取り組まないと、いずれ私たちの首が回らなくなっちゃいます。

今一番大切な政治的判断と言うのは、まず優先順位を付けることです。もちろん国家運営ですから、どれかを切捨てすれば良いって問題ではありませんが、モノゴトには順序というものがあるわけで、現実的な問題解決を実行するには、優先順位をつけて取り組んでいかないと。優先順位を付けるというのは、どのセグメントが優れててどれが劣ってるかということではなく、長期的に見て全体の結果が最適となるように順番を付けていくという方法論のことですから。

あれもこれもやって、全部上手くいきましたってのは皆無に近く、どちらかと言えば全部上手くいきませんというのが、優先順位を付けない行動の行き着く先です。個人の仕事だって組織全体の活動だって全部そうでしょ。それなのに、国家だけは別なんでしょうかね?確かに全方面的な経済対策しちゃえば万人ウケしますから、これに野党が反対して解散しちゃえば与党側は有利に選挙を運べるかもしれません。格好の選挙材料にはなるでしょうけどね。でも、八方美人は嫌われちゃうぞぉ。

実際に赤字問題を抱えるこの国が生き残るために財政出動が必要なのであれば、最小の資金で最大の効果を発揮できる様に全力で取り組むことが必要であって、カネの量と配った先の数なんかじゃ、決してありません。ということで、今回の経済対策は、選挙対策面においては最適化されていても、その効率的資金運用の面からすれば問題大アリだと判断せざるを得ないかと。バラマキというのは的を得た表現みたい。


post by ノリユキ at 13:39 | Comments/Trackbacks(0)

なんだか違和感を感じる賠償命令:両親パチンコ中に幼児が事故死した件の判決について

両親パチンコ中に2歳児事故死、「店にも責任」賠償命じる : 社会 : YOMIURI ONLINE(読売新聞)

結局、パチンコ店は650万円の賠償だとか。

判決によると、大分市のパチンコ店に2004年6月、2歳の男児と女児がそれぞれの両親と入店。パチンコ玉を運ぶ台車に女児が乗り、男児が押して店外に出て、国道を横断中に乗用車にはねられて女児が死亡した。(中略)控訴審判決で牧裁判長は「夫婦でゲームに興じ、女児を6時間も放置した原告の責任が最も重い」とした上で、従業員が幼児の面倒を見ると伝えていた点などを踏まえ、同社にも過失があると認定した。

でもこれ、物凄く違和感が残るんですけど。

ぱっと見、この記事の印象は、「親である自分の責任はさておいて相手の親と店を訴えるなんて!」って思うんですが、まあ人間は自己責任バイアスを持ってますから、親御さんの立場になったら相手の責任を追及してしまう心理になってしまうのもわからなくはありません。

もちろん、店側にも責任があるんだろうな、ということも分かります。記事によれば裁判長は「幼児同伴の客の入店を許す以上は、幼児の監護を補助すべき義務があった」とのことで、当事者であるホール運営者やその従業員の立場からすれば、「不特定多数を隅から隅まで見落とすな」って言われてるみたいですから、そりゃねーよってことになりそうですが、社会的に見たら完全にそういった責任から逃れられるわけでもないですし、ましてや従業員が面倒を見ると伝えていたと言うことなんで、過失責任は問われても仕方がないかと。普通、こういった店舗では幼児を連れてきたお客さんには「当店では責任を負いきれませんので、お子様はお膝元に・・・」みたいなことは言うのが運営上のテーゼですし。もちろん顧客と店舗の力関係もあるんでしょうが、私の経験上でも、幼児を連れてくるお客さんがきた場合、最低でも店員には「親から子供が離れたら、出来るだけ目離すなよ」って、その度に言ってましたしね。

だから私が持つ違和感って、そこじゃないんですよねぇ・・・

上記の記事によると裁判長も「夫婦でゲームに興じ、女児を6時間も放置した原告の責任が最も重い」と言ってるわけですよ。つまり、比較の上では責任の軽いはずの方が責任の重い方に対して賠償金を支払うという矛盾、最も責任の思い人間が賠償金を受け取れるという矛盾。ここに物凄い違和感を感じます。

私は法律の専門家じゃないんで、良く分からないんですけど、このケースの場合、亡くなった子供の親御さんを訴えることができる人っているんですかね?仮に誰かが訴えることが可能な場合、親御さんは自分のお子さんを亡くしたことに対して最も重い責任があるわけですから、当然それに対する賠償金は支払わなければならなくなるんですよね?確かにお子さんを亡くした悲しみは他には変えられないほどの痛みなんでしょうが、でもその原因を作った最も大きな責任自分自身にあるわけですから、他者が賠償金を支払うのであれば自分自身もその賠償責任を担わなければいけない責任が自動的に生じるんじゃないんですかね?でも、それを受け取る人って?受け取れる権利のある人って?

なんか、すっごい違和感。不均衡と言うか不公平と言うか、パラドックスというか、バランスの悪さから来る不快感が残るんですけど。個人的な正義欲は満たせても、社会正義に対する公正さはどこにあるんだ?という疑問を引きずったままです。こういったことって、ある程度は白黒ハッキリつけとかないと、今後似たようなケースが続出したり規模が大きいケースに出くわした時に、社会的に禍根を残す問題の様な。「あーそうなんだ。腹立つね」だけで終わっちゃいけないような気がします。


post by ノリユキ at 22:25 | Comments/Trackbacks(0)

北朝鮮、人工衛星の打ち上げ失敗!

というタイトルで騒いだ方が、国際政治上は得策なのかな、とふと思ったり。

昨日4月5日午前11時30分頃、北朝鮮より弾道間ミサイルと見られる飛行物体が、日本上空を通過し太平洋沖へと落下した模様です。まあ、この飛行物体がミサイルなのか人工衛星なのかは見解が分かれるところですが、それ以上に北朝鮮への今後の対応に対して、各国意見が分かれてます。どの国も自国の利益を優先する必要があるんで、思惑が絡み合って、今後は展開していきそうです。

北朝鮮:ミサイル発射 日米英仏、早期に非難決議案 中露は慎重姿勢 – 毎日jp毎日新聞

ただ、どの国も人工衛星の打ち上げ失敗みたいなニュアンスの方が落ち着くんじゃないかと。もちろん、自分とこの領土の上空をまたがれた日本としては拉致問題等のこともあるし、「あれはミサイル!」として国際的に糾弾する方向に持ってきたいところでしょう。でも、これがミサイルだったと断定しちゃうと、「長距離飛ぶミサイル、成功しちゃた!」ってことになって、北朝鮮の国際的な影響力がアップしちゃうわけで。国際政治上の駆け引きにしても有利となる切符を一枚手に入れたことになりますし、兵器の輸出ビジネスにも有利になるわけです。

そうなると事実はどうあれ、やっぱり表向きは「衛星の打ち上げ失敗!」っていう側面をアピールしておいた方が、アメリカにしろ韓国にしろ、何かと都合が良いんじゃないかと。北朝鮮寄りのロシアや中国にしたって、ミサイルですって騒がれるよりは、まあ人工衛星ってことでお茶を濁してもらったほうが、何かと都合が良かったりね。

とりあえずこういった事が重なっていくと、日本では「軍事費を上げて、軍事力強化しようよ!」って方向に行くことは必至ですから、逆にそういった方向に日本が進んでしまうことが世界各国としては懸念材料として浮上してきますからねぇ。今後の展開は、各国とも慎重に対応していくことが望まれます。って、上から目線。


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無難にまとめただけの金融サミットG20が閉幕

クローズアップ2009:G20閉幕 火種残して協調 財政出動、実施で溝 – 毎日jp(毎日新聞)

今回の金融サミットにおける大まかな対立構造は、

  • 財政出動優先
  • 金融市場規制強化優先
  • 保護主義

の3つですが、単純にどの国が主導権をとりたいのかってことです。日米英の3カ国は財政出動を優先的に取り組みたい主張ですが、要するにこの3カ国はニューヨーク・ロンドン・東京といった世界を代表する巨大金融マーケットを持っている国ですから、マーケットに規制がかかることで国際金融における影響力が衰えることを懸念していることの裏返しです。逆にフランスとかドイツは、そういった力を削ぎたいわけで、マーケットに対する規制強化を優先的に行ないたいわけですし。また通貨機軸をドルから移行させたい各国の動きやら保護主義の動きなんかも相まって、今回の金融サミットでは、各国の利害調整が難しいところでした。

結果としては無難に、「保護主義は景気停滞を促進するから止めましょうね」的なところで終わってます。まあ、こういった感じで「なんとなく協調」路線を表面的に打ち出すことで、お茶を濁した感じで閉幕するのは致し方ないかと。何だかんだ言っても、この世界同時不況、世界金融不安の状況では、各国が協調していかなければこれを乗り越えるのは難しいわけで、各国が自己主張を強めすぎて利害対立を明確化することは、逆に不利益しか生み出さないですから。

しかし、実質的には目新しいことは何も決まらなかったG20ですが、気になってるのはやっぱり日本の影響力低下ですかねぇ。象徴的なニュースがコレ。

G20 日本の存在感低下を象徴?時計は北京時間:MSN産経ニュース

なんかサミットに置かれた時間を示す時計が、今まではアメリカ北東部・ロンドン・東京だったのが、東京が外れて北京時間に入れ替わっていたんだとか。麻生総理も日本の存在感を示したいところだったんでしょうけど、今日にも発射されそうな北朝鮮のロケット(ミサイル?)の件で各国首脳に協力を採り付けるほうに力が行かざるを得なかったみたいですしね。

まあ、今後の国際情勢によっても私たちの生活とかが大きく変わっていく可能性も大きいわけです。今にも北朝鮮から発射されそうな勢いのロケットが日本に落ちてこないことを祈るしことでしか対応できない今の自分らの状況を考えると、決して坂道を駆け上がるようには進んでくれない現代社会の中で、人事を尽くして天命を待つことが私たちに出来る精一杯のことなのかもしれないなぁ、と思うわけです。まあ、それはいつの世にも生きる術ですが。


post by ノリユキ at 11:58 | Comments/Trackbacks(0)

タレント知事が地方を救う?全都道府県知事タレント化計画

昨日、千葉県知事にタレントの森田健作氏が当選。100万票を超える投票数で圧勝だとか。

東京新聞:千葉知事に森田氏 民主推薦ら破る 知名度で100万票突破:政治(TOKYO Web)

ただまあ、こんなニュースもありますが。

現在も「自民支部」代表 「完全無所属」掲げた森田氏(MSN産経ニュース)

森田知事が今後どのような活躍をするのかは別として、最近タレントさんが圧倒的な県民の支持によって知事へと就任するケースが目立ってます。宮崎の東国原知事や大阪の橋下知事、少し前だと長野の田中康夫前知事。で、このタレント知事さんが県政に対する大幅な改革や産業促進を進めています。やっぱ、これからは無所属のタレント知事さんの時代なんでしょうかね。

地方の行政を大幅に改革しようとする場合、普通は大きな抵抗にあいます。良いか悪いかは別として、人は思っている以上に保守的ですから。外部の人間は常に変革を求めますが、内部の人にとっては今までと変わってしまうことに抵抗を感じるものです。ましてや、そこに利害関係が存在するのであれば、なおさらのこと。もちろん県行政であれば、その抵抗勢力の一角が、県政の実行部隊である県職員たちであったりもするわけです。田中前知事の名刺を県の職員が破ったりしていたのは、まだ記憶の新しいところです。

改革を行なおうとすれば、様々な抵抗をはね退けていかなくちゃいけませんが、口で言うほど易しくはありません。相当な手練者であっても、難しいと思いますよ。なので、改革者としては強力な後ろ盾が必要になってきますが、それをフルに活用できるのがタレント知事さんになるわけです。県民からの人気度、そしてメディアを呼び込むタレント性。この2つが、改革への大きな後ろ盾になります。

タレント知事さんだと、そうでない知事さんよりも、メディアを積極的に活用できます。活動の様子は、テレビを通して県民の皆さんの知るところとなるわけです。となると、簡単に知事になんて反発できません。我らが選んだ知事さんに反発するとは何事かと、県民の多くを敵にまわしてしまうからです。それは、県職員さんだけでなく県議員さんにも言えることで、人気者の知事さんに逆らうのは自分達の選挙にも響いてきますし、得策じゃありませんから同調姿勢を比較的示しやすくなるわけで。

これがタレント知事さんじゃないと大変ですよ。県の知事さんが何をやってどんな状況に置かれているかなんて、たいして報道されませんから。自分とこの地域の特産物を血眼になって売り込んでも、報道なんてほとんどされないし、気にも留めてくれない。テレビカメラが知事さんを追っかけてくれなければ、職員から名刺を破られようが無力です。今、県行政では何が行なわれてるなんて、県民には露ほども知られません。

選挙は人気投票ですが、タレント知事さんはその人気にメディアというツールが加わって、更に拍車をかけるわけです。そんな人気者に逆らえば自分にしっぺ返しが来るのは当然なわけで、抵抗勢力だって抵抗姿勢を示すには及び腰になりやすい。世の中、人気者に従うようにできてるんですねぇ。まあ、それが愚衆政治に繋がるんだと言えば確かにそうなんですが、逆説的に意欲と能力のある人気者が改革を促進しやすい状況においてくれるというのは、民主主義の良き一面でもあるわけです。永続的はちょっと困る気もしますが、一時的にはそんな状況が促進されるのって、地方自治にとってプラスに作用するんじゃないかと。

ということで、全都道府県知事タレント化なんてのは、どうでしょうか?どこの県に行っても、そこの知事さんはタレントさんってのは。もちろん、市区町村もタレント化を図ったりして。高齢者が多く、老人介護に力を入れたい地域のトップには演歌歌手が、若者を呼び込みたい地域にはCanCanの専属モデルがなっちゃうとか。まあ、今のは極端なんですけど、その地方が何をしたいかってのが知事さんのタレントとしての属性だけでわかっちゃうみたいな。もうこうなったら、ノリですね、ノリ。

「我が県は、教育に力を入れます。人間は腐ったミカンじゃないんだ」的な武田鉄也知事。もちろん、県名は3年B組に変更して、100回失敗してもめげずに101回目もプロポーズしちゃう様なチャレンジ精神を養うとかね。

「やっぱ日本をリードするのはオタク、サブ・カルチャーでしょ」的なショコタン知事とか。ブログ1日に100回以上更新した人は県民栄誉賞。県歌は彼女がリスペクトする松田聖子の「赤いストピー」。

井森美幸が県知事になったら、県民体操は彼女がホリプロ・スカウトキャラバンでレオタード姿で踊ったあの伝説のダンスかな。ある意味、笑いの絶えない県になりそう。そして、江頭2:50知事とダンス・バトルを繰り広げるんだ。

野球選手を引退したら、イチロー選手もいいかも。県議会はナリーグとアリーグの二院制にして、ユンケルの工場と本社を県内に誘致します。たまにゴジラ松井知事の率いる県や松坂知事が率いる県とで、県の特産物を競い合ったりして。

もう難しいこととか考えずに、単にノリだけで県政をやっちゃうのも良いかもしれません。いや、良くねーか。


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ビジネスライク化する振り込め詐欺

「だまされたふり作戦」逆手詐欺 : 埼玉 : 地域 : YOMIURI ONLINE(読売新聞)

最近、振り込め詐欺に騙されたふりをして逮捕に結びつけるという対策が行なわれていますが、今度はそれを逆手に取ろうとした詐欺。まあ、あえなく御用となったわけですが。

しかし、最近の振り込め詐欺はその手法が巧妙化しているだけでなく、詐欺集団がビジネスライク化しているとのこと。NHKでしたっけ?少し前に特集やってましたが、詐欺のリーダーらしき人物へのインタビューなんか聞いてると、もう詐欺というよりビジネスについて話してるって感じ。彼ら自身が、自分達のやっていることを、詐欺行為というより1つのビジネスとして捉えているような印象です。

リーダー格の人間は、格下の仲間を「社員」と呼び、マニュアルやら社員教育にも力を入れています。人材の確保にも余念が無い。

彼らによると、今のこの不況下がビジネスチャンスなんだとか。内定取り消しも含め就職難の時代、優秀な学生達が職にあぶれるわけで、そんな人材を自分らの仲間に引き入れるまたとない絶好のチャンスが今。詐欺集団のリーダーは、「他者よりも努力をし、他者よりも有能であるにもかかわらず、時代背景によって不利益な環境を被り不満を持っている人間は、頑張れば人よりも稼げるんだという環境を与えれば、やるよ。そういった将来の幹部候補生が、今はウヨウヨいる。宝の山だね」そんな風に言ってました。まさに、ベンチャー企業の社長さんや人事担当者が言いそうな台詞。

しかも、派遣切りにあって食う金も住む場所もない「出し子」予備軍も、豊富に揃ってるのが今の現状。こういった出し子予備軍にはお誘いのメールが度々来るらしく、しかもそのお誘いメールの内容も、「どう?やらない?」的なフランクなものではなく、まるで企業が求職者を扱うようなビジネス的なメールのやり取りがなされているみたい。メールだけじゃなく、お誘い電話もビジネスライク。

ただ、いくら職にあぶれていたり社会に不満があるからといって、誘いに乗って簡単に犯罪に手を染めるものなのか?という疑問が。そこを取材者が詐欺集団のリーダーに尋ねたところ、「みんな自分を正当化するんですよ。振り込め詐欺をやる正当な理由を、自分の中で作り上げる。食っていくためだとか、家族のためだとか、そんな理由をね」といった感じの答えが。完全に、人間の深層心理を捉えてます。自分の経験の中で掴んだ人間掌握術というよりも、きちんと人間心理を学んだ人の発言。いや、その両方かな。

言い方は悪いですが、発言内容だけをとってみればビジネス・パーソンとして割と優秀な人間がビジネスとして組織をつくり、詐欺をビジネスとして行い、ビジネスとして発展させようとしている感が漂っていました。一般的な中小企業でも、ここまでビジネスライクに経営活動できているところって、意外とそんなに無いし。恐らく振り込め詐欺集団は今後、振り込め詐欺だけに留まらず、様々なことに手を出していくでしょうね。犯罪だけじゃなく適法な事業にも手を広げていく可能性は大です。もし、適法な事業で幅広い利益を得るようになってしまったら、詐欺集団としての本質は仮面の奥に深く隠れてしまい、より複雑化してしまう可能性が。他企業が攻めづらいグレーゾーンをより強力に攻め、発展していく企業が今後誕生していくかもしれません。


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